2018-01-01から1年間の記事一覧
「世の中、人生100年なんてまだまだ」と思っていましたが、私の親父が88歳やし、先日は93歳の女性が3年日記を購入するのだから、100歳の方がこれからは珍しくなくなるかもしれません。100歳以上の方を、「センテナリアン」と呼ぶそうですが、彼らの長生き…
街の中のすいそうで住んでいる、くじらのウェンズデーはすいそうしか知りません。つまり、海の存在も知らない。名前のウェンズデーは日本語の水曜日であり、週の真ん中。すべてのものの真ん中に自分がいると思っているウェンズデー。 ある日、とおくの、とお…
澤木興道氏は明治13年生まれ。幼い頃に両親を失い、貧しい養父母に育てられ、17歳に永平寺にて出家。各地の道場を転々とし、「移動僧堂」、「宿無し興道」と称された有名な禅師。禅は一般的には難解と感じられるも、彼の名言は比較的理解しやすく、禅の本質…
『人生の教養が身につく名言集』(出口治明著、三笠書房、本体価格1,400円)を以前に読んだとき、出口さんがとても素敵な言葉を紹介してくれました。その言葉の掲載している中国古典が本書です。それは、 「それ銅をもって鏡となせば、もって衣冠を正すべし…
昨日開催の、井戸書店の「大人の人間学塾」の課題図書でした。500ページの中でも、第1部と第3部を読んでの、読書会でした。輪読後も多くの意見が噴出しました。 まず、80対20の法則とは、 「投入の20%が産出の80%、原因の20%が結果の80%、…
北海道のH大学、つまりは北海道大学を舞台に、東京からH大学へ入学し、工学部3回生の啓太が所属するサークルや北大の寮生活を満喫しながらも、東京の実家で母が失踪する事件や、高校の同級生との交流を絡めながら、自分の進むべき道に迷う姿を描いています。…
兵庫県書店商業組合は12/2(日)に「くすのけしげのり講演会」を開催しました。講演後の謝辞を担当していましたので、前日に予習を兼ねて、クリスマス絵本コーナーに陳列している本書をレジで読みました。読み進むうちに、あかん!レジで読んだらまずい!涙が…
商店街で賑わっているのは、本当に数少ない。当地、板宿の商業地もシャッターが下りるまま、開かずのお店も見受けられます。商店街、市場の店舗は専門店であるだけに、店を失うということはその商品についてのプロを町は失うことになります。スーパーやコン…
主人公は勝軒(しょうけん)という剣術者。彼は猫の言葉を解し、猫と話し合える。帰宅すると、彼の家の座敷の隅に大鼠(ねずみ)がいるのを発見。彼の飼い猫である白猫が追い出そうとするも、鼠の方が強く、手強い。白猫は、鼠取りの優れた技を持つ、向こう…
自分の生まれた状況は両親や祖父母、兄弟などの近親者しか知りません。そのことについて、誰も語らなければ、何も知らずのままです。本作の主人公の夏紀は母ひとり子ひとり、母は語らず、親戚いない。戸籍謄本を取り寄せても、不審な点が多い。父親の欄は空…
私にとっては、アストロバイオロジーで強く印象に残っている、松井孝典先生。物理学から、宇宙の歴史138億年を俯瞰してきたことからの学びで、自身の人生を振り返っている本書は、生き方への多くの示唆を与えてくれます。 どう生きるかを考えるに早いことに…
神戸新聞ブッククラブ(KBC)の1万円選書を行った中で、30代の女性の人から、 「結婚し、かわいい子どももできて、幸福だけど、たまには子育てから逃れたい!」 というメッセージがありました。これに会う本は何かと探していたら、本書に出会いました。 「あ…
本をめぐる短篇9つの物語。ストーリーの面白さだけでなく、本の持つ性質、読書の意味、本がつなぐ人と人の関係など、人が思いを込めて書いた本というものを見つめ直す作品です。 私が特に印象に残ったのは、「ミツザワ書店」。文学の新人賞を取った主人公は…
16歳、高校生2年生の小林博は落語家・橘屋龍太楼に弟子入りし、橘屋小龍と名乗り、デビューする。師匠は、 ⌈こんな時代だ、落語がちょっと上手いだけで売れるわけがねえ。己に付加価値をつけろ、落語以外の何かでマスコミに斬り込むンだ、見事に売れてみ…
昨年、金沢市を訪れ、「鈴木大拙館」に赴きました。鈴木大拙は仏教哲学者で、特に禅を世界へ広められました。入館して驚いたのは外国人観光客の多さです。マインドフルネスなどに代表される、アメリカでの禅の人気は知っていましたが、その理由は今の時代に…
多発性骨髄腫のため、余命3年と宣告された、本業カメラマン、趣味が猟師の幡野広志氏が2才の息子へ伝えたいことを1冊にまとめました。 「優しい子になってほしい」 これが息子への最大の願い。そのためには、親も優しくならなければならない。では、どうすれ…
ニューヨークに行きたいと思っていた、30歳目前の真美は、夫の武文に一緒に行くことを提案するも、定年後にしようと切り返され、しぶしぶ納得する。大学時代の女友だちの、花恵が出店しているフリーマーケットで、気を使わない同級生たちと週末に再会した…
『ひと』が面白かったので、著者・小野寺史宜さんの作品のおっかけをします。なお、『ひと』のことはいかに書いています。 https://blog.goo.ne.jp/idomori28/e/cedb5000d17bb0675a9ce591dfb5aeda 主人公の宮島大地はみつば高校3年生で、サッカー部員。彼が5…
御年82歳、『子連れ狼』『オークション・ハウス』などの漫画原作者の大家・小池一夫先生による「人生の歩き方」は非常に奥深く、また生き方の手引き書としてはレベルの高さを感じました。人関関係の処し方、仕事論、自分自身へのまなざしの向け方など、自…
2014-07-12 にこのブログに書いた『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』が今般、文庫化されましたので、再度書き込みましょう! カナダ・モントリオールで25年間、カナダ人に日本語を教えてきた金谷先生が日本語の特徴、そして、英仏語との差異を明確…
敗戦で国土を焼き尽くされた日本。高校野球の夏の全国大会を主催してきた大阪朝日新聞は、日本人の復活のためには、娯楽としての野球の必要性に目覚め、終戦直後から動き出します。戦時中、文部省に奪われた主催権を取り戻し、GHQに大会開催を納得させ、全国…
本書をかみさんに見せたら、「知ってる~なかなか手に入らない1本600円のバナナやろう~」と、さすがはグルメ、見識が高い。この田中さんの試みはノーベル賞クラスの農業革命です。21世紀は食糧難の時代を迎えると予想されていますが、これで解決するかもし…
3年前に父を交通事故で亡くし、鳥取大学の食堂で働いていた母が突然死。法政大学経営学部に通う柏木聖輔(かしわぎせいすけ)20歳は天涯孤独となった。金銭的な理由で、大学は中退するも、東京での生活を続けようと決める。 そんな彼の財布の中には55円しか…
『2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣 小中高生7万人の実証データによる衝撃レポート』が一昨年に出版され、このブログでも取り上げ、神戸新聞さんの書評も書かせていただきました。 https://blog.goo.ne.jp/idomori28/e/2179c3eafce4ea…
当店の「大人の人間学塾」の9月の課題図書にしました。14歳と中学生が考えるにもってこいのテーマ16に焦点を当てていますが、読者を中学生に限定するのにはもったいない内容で、学び多い1冊です。 まずは、副題の前半である、「どう考え」です。じっく…
ライフネット生命創業者・出口治明さんがこれまでに読んできた中から選ばれた名言集です。出口さん自身の経験も添えて、現代人の処世訓を提示してくれています。たぶん、今の自分に響くことばに出会うはずです。 私にとって学びになったのは 「世界は偉人た…
大手アパレル会社のある店舗の店長をしているボクは、半年間販売予算未達のため、部長やエリアスーパーバイザーには愚弄され、店舗スタッフからは文句を言われ、モンスタークレイマーには散々に理不尽なクレームで悩まされる。こんな人生ではなかったと考え…
井戸書店のクレドには、「常に自ら考えて今すぐやれ!」とあります。このクレドがあるということは、そうしてほしいからであり、現実はそうなっていないからです。実際は、どうしても、後からやればよいの後回しで落ち着いてしまいます。なぜかなぁ、不思議…
今回も人情と笑い満載の5編。おけら長屋の個性あふれる住人たちが自分の持ち味をいかんなく発揮して、様々な課題の解決に奔走します。 「その壱 こまいぬ」では、江戸の職人の仕事観の名言が響きましたね。 「おめえは、おれに小言を言われねえか、そればか…
誰しも人の懐事情は気になるもの。士農工商という身分制度があった時代の江戸の人々の家計はどのようになっていたか?これがわかると、時代小説や時代劇、落語、歌舞伎、浄瑠璃などの世界が大きく色づくと思います。 武士の収入もその役職によって大きく差が…