2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

少年と犬

人間と犬のつながりは長い。羊飼いや牧牛の犬たちは訓練されて、飼い主の機微をよく感じて行動に示す存在です。本書に登場する「多聞」と名付けられた犬は天命を知った犬です。 仙台郊外に住む、東日本大震災で被災し、真っ当な職に就けない和正がシェパード…

「孤独」という生き方   「ありのままの自分」でいることのできる、自分だけの居場所を求めて

最愛の息子がガンで早逝し、その喪失感と哀しみは父親である著者に圧し掛かり、とても都会の喧騒の中に身を置くことができないために、人里離れた山奥へ身を隠し、瞑想し、心の落ち着く山の生活を始めました。大自然の中で「独り在ること」は孤独や孤立では…

奇跡の経済教室

デフレ脱却のために安倍政権は異次元の金融緩和を推し進めてきました。岸田政権でも同じスタンスですが、ロシアのウクライナ侵攻からインフレに転じています。日本銀行は金融緩和を解くのではないかと予想されています。様々な新聞やテレビの報道解説も読ん…

たとえ明日、世界が滅びても今日、僕はリンゴの木を植える

ピエロを稼業としている修二は、インドから来た「オム」という名の変わり者とパーフォーマーとしてイベントに出演しています。ショッピングモールの屋上で100組の親子限定の風船飛ばしという企画の集まりで、一人の幼女が屋上の柵の外側に出て、今にも飛び降…

みどりのゆび

児童書も大人を感動させる作品はあります。本書もその1冊です。 ミルポワルという町の鉄砲や大砲を製造する工場を経営する会社の息子のチトは裕福な暮らしの男の子です。学校へ通い出したけれども、授業中に眠くなるために家へ送り返されます。家庭教育をす…

あのとき僕が泣いたのは、悲しかったからじゃない

7つの短編で構成されている、本書の「真昼の花火」を昨日電車で読んでいましたが、本当にやばかった~涙がこぼれそうでした。 著者の瀧森古都さんのプロフィール、「現在、主に『感動』をテーマに小説や童話を執筆」に惹かれて読んでみました。井戸書店の理…

星の王子さま、禅を語る

年初に自宅の棚から取り出しての再読です。禅については難解のイメージがありますが、全世界的大ベストセラー『星の王子さま』の中のストーリーや言葉を引用しての禅の解説は意外とスッと入ってきます。 「いちばん大事なものは、目に見えないんだ。」という…

私のすべてを私が許可する“眠りのセラピー”

パーミッションセラピー協会代表の七海文重さんと1月5日に井戸書店でお会いし、本書をプレゼントしてくれました。彼女自身が息子さんの成長に関して悩んだ経験から、いかにしてどん底から抜け出したかが書かれています。そして、今ではクライアントの潜在意…

人生を拓きたければ「知覧の英霊」に学びなさい

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が映画化され、多くの若い人たちが特攻隊のことを知ったことでしょう。私自身も、『月光の夏』(毛利恒之著、講談社文庫)から特攻隊の本は多読し、知覧へも訪れ、記念館に掲示している特攻隊兵の手紙を読んで涙…

ディープフィクサー 千利休

皆さま、ご承知の通り、豊臣秀吉政権のソフトパワーの立役者は茶聖・千利休でした。利休は秀吉の茶の湯御政道を担当し、秀吉主催の茶会に出席することで各武将は秀吉に平伏す仕組みを創りました。武力を使用せずとも、全国を平定していきます。「茶の湯を行…